梅雨も本番を迎え過ごしにくく、ジメジメした季節がやってきましたが
皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は、梅雨のアメにも負けず一所懸命に毎日を過ごしておりますが話を
元に戻しますが今回は、『土壁』についてご紹介したいと思います。
土壁とは土を主材料とし、左官工事の職人さんによって造られる壁の事で、
通常は小舞(こまい)を下地にして作られます。
小舞とは和風真壁造の代表的な下地構法で、
通し貫をもとに間渡し竹を縦横に30センチメートル間隔で組み、
これに小舞竹を3~4センチメートルぐらいの間隔で取り付けます。
そうして組んだ竹の接合には藁縄を用います。
近年では、接合にビニール紐等で編まれる工法もあるようですが、
当社では伝統を受け継ぎ藁縄で接合しております。
土は地球上至る所に存在し、もっとも入手しやすい材料なので古くから使用され、
和風建築の壁として使われる本物の和風の家を建てるのに欠かせない要素では
無いでしょうか♪
土壁の工程も6工程に分けられ施工します。
どの現場でも土壁の施工方法は同じですが、一般の壁の仕上げとは異なり
手間暇かけて造られます。
①水合わせ→②小舞掻き→③荒壁つけ→④大直し→⑤中塗り→⑥仕上げ塗り
これだけ大変な工程だと金額が若干高くなるのも解る気がします。
土壁の特徴は、大きく分けて4つあり「調湿性」・「蓄熱性」・「遮音性」・「耐震性」です。
土なので、湿気を吸ったり吐いたりして調湿性が上がります。
また土は比重が大きく熱を蓄える量が多いので、
一度蓄えた熱を放出するため部屋の温度が安定します。
比重が大きいため音の振動を遮断するので防音効果もあります。
土壁を付ける工程で、「ヌキ」と言って柱と柱をつなぎ止めるような形で板材を入れるため耐震性が増強されます。
こういった古き良き物を残して建築して行くこともとても大事な事だと
思いますし、残さないといけないのかもしれませんね♪
ご興味がおありなお客様は、是非一度目で見て良さを確かめて見て下さい。
季節柄、体調や事故の起こりやすい季節ですので十分お気を付けて
お過ごし下さい♪