☆☆陶器瓦について☆☆

前回、屋根材についてお話いたしましたが、
今回は、その中の陶器瓦についてご紹介いたします!

昔ながらの住宅にも良く見られる瓦ですが、
前回にも書いたように、いくつかの分類にわけられます。

 

○釉薬瓦(ゆうやくがわら)
成型乾燥したのち、焼きものの絵具である釉薬という薬品を塗布して作られる。
色彩が豊富で、色つやが良く、変色・退色の少ないのが特徴。
和風・洋風・現代と、さまざまな建築の様式に対応してくれます!
また、釉薬瓦は瓦の表面にガラス質の釉薬層を形成するので、
そのガラス層の耐水性により耐久性が高いといわれます。
和瓦

 

○無釉瓦
釉薬を施していない瓦をいい、素地そのままを焼き上げる素焼瓦。独特の雰囲気があります。
無釉薬瓦として、窯で色味に変化をつけて焼きあげる、窯変瓦というものがあります。
これは、化学的な手法を使わずに、原料となる土の微妙な味わいを炎で再現し、
その自然な窯変の味わいが、住まいや都市空間に優しい景観をつくってくれます!
無釉薬瓦 窯変(ヨウヘン)瓦

 

○いぶし瓦
瓦を焼成後にいぶし、瓦表面に炭素膜を形成したもので瓦は裏も表も均一な黒色となっている。
新品のときは一様な黒色のようなものが、年月が経過すると黒~銀色の色調変化が現れるそうです!
その独特な雰囲気が屋根のアクセントになってくれます。
いぶし瓦

 

色だけでなく、製造過程によって、かなり雰囲気が変わってきますので、
好きなデザインに合うような、お気に入りの瓦を見つけてみるのもいいと思います♪

写真では少々わかりづらいので、ぜひ、実物を一度ご覧になってみるのをおすすめします。